日銀の政策金利が2025年にも更に0.25%UPを2回行うのでは?とみられる中で、住宅ローンの金利の上昇が見込まれています。今後、金利の上昇は避けられないかと思いますので、ランニングコストとメンテナンスコストとイニシャルコストの重要性を理解している建築会社を選ばなければ大きな失敗を招くかもしれません。
それに備えた住宅とは?
1. イニシャルコストを考える
イニシャルコストとは、新築時にかかる費用のことです。この費用を低く抑えることも重要ですが、坪単価100万円超の家でも気密がまるで取れていなかったりしているハウスメーカーも多くあるので注意が必要です。要するにランニングコストを抑える仕様になっているかが決め手だと思います。埼玉県の平野部で新築するなら、高気密住宅C値0.5以下で、断熱等級6か7の間の6.5位が断熱性能としてコストメリットが一番出るかと思います。
2.ランニングコストを抑えた家
電気、ガス、灯油などは、下記の票の等級6以上の断熱仕様と次世代省エネ基準との差は、30%以上あります。使い方にもよるので一概には言えませんが、月2万円が1万4千円と6千円差が出ますので、30年間で216万円の差が出ます。等級7にするための建築コストと光熱費の差は2千円しかないので、等級6で十分です。7では30年でも元が取れません。
換気扇を第1種熱交換型にすることは、消費エネルギーを40%以上下げますし、高性能フィルターを通して外気を室内に入れるので、ほこりが溜まりにくくなり、掃除が楽ちんです。また、5kw程度の太陽光発電で晴れた昼の電気代がタダになります。材工で100万以下になっていますので、売電含めて8年程で元が取れます。さらに、当社のモデルハウスにも付けた太陽光温水器(50万円)は、真冬でも40℃から70℃のお湯を作ることができるので、ガス代が基本料金と少しで済みます。オール電化も光熱費を下げますが、エコキュートの交換に50万円以上かかるので結果的に温水器のないガス併用でも15年程度使えばたいして変わらない光熱費となります。災害メリットは、ガス代が都市ガスと同程度であればプロパンガス一押しです!
3.メンテナンスコストを考えた家
住宅は、新築してから10年目にダメになるところから、15年目、20年目、25年目、30年目に修理や交換が必要になる箇所が多く存在します。一番コストがかかるのは、外壁のメンテナンスです。
当社で一番おすすめしているレンガ積みの外壁では、これらのメンテナンス費用が必要なくなるので、メンテナンスコストを最も低く抑えることができます。
窓周りのコーキングには30年高耐久のものを使うので、コーキングの打替えが30年後以降に必要になるかと思います。
外壁以外にも10年目あたりから故障するのは、換気扇です。お風呂、トイレ、キッチン、などの換気扇のモーターの設計寿命を迎えるからです。水廻りの換気扇には費用の安いものを選ぶと交換コストを下げることができます。
第1種熱交換型換気の場合も修理費用を調べてください。壊れるのは、モーター、コントロールユニット、基板です。これらの交換工事にどのくらいかかるのかが重要です。当社で使っている澄家エコでは、すべての交換費用が各2万円~3万円位です。
ウォシュレットトイレも一体型、分離型と2種類あります。特にウォシュレットの可動部が壊れます。メーカーに部品があるのは15年程度なので、それを過ぎると一体型の場合、便器ごと全交換(10万以上の交換費用)になります。分離型ならウォシュレットのみの交換で済むので、3万円~5万円程度で済みます。
他に当社で標準採用しているものが屋根下地に使うアスファルトルーフィングです。何も言わないと耐用年数10年程度のものを使われてしまうかもしれません。最低でも30年以上の高耐久なものを使うようにしてください。新築時でやっておけば、数万円の差額で済みます。
30年間にどんなことが起きるかを住宅を建てる会社によく相談し、共感が持てる会社を選ぶのが一番だと思います。床暖房が魅力的と思っても光熱費が上がってしまえば使いたくなくなりますし、壊れて修理代が何十万円となれば、修理もしないかもしれません。
住宅を建てる時、住んでいる時の光熱費、修理にかかる費用を極力低減させ、住宅ローン上昇に十分耐えていけるような家づくりにしてください。
最後までお読みくださりありがとうございました。当社のモデルハウスは、このようなコンセプトで建てられているので、ご関心がある方は、是非ご連絡ください。
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