天井断熱と屋根断熱のお話し
- 建築部1号
- 2024年3月1日
- 読了時間: 2分
更新日:1月18日
今回は三牧仕様の「天井断熱」と「屋根断熱」のお話しになります。
弊社では天井断熱工事を基本としておりますが、天井断熱工事も請け負っています。
まずは天井断熱工事の解説からスタート!

一般的に天井断熱と言いますと天井下地(野縁)の上断熱材を敷き込みますので
天井自体に荷重が加わり地震に不向きですが
弊社の場合、小屋梁の上に合板を敷く「ボード気密」スタイルを採用しているので


・天井にかかる過重の軽減
・梁など障害物による断熱欠損・敷き込み不良
・配線接続部などからの漏電火災の防止
など良い事づくしです。(下の写真左側が天井断熱)
あっ、あと建前の時とても安全です!!


断熱施工の補足で、厚さが不足する「軒先」部は室内側から100㎜追加してやります。

この部分は地震などの振動で剥離
しますのでシートを先張りしてから
ブローイングします。
壁部分も石膏ボードを張らない天井裏は
同じ事がいえますので注意しましょう。
でも「小屋裏が欲しいよね!」とか「勾配天井がイイよね」という方の時は
屋根断熱仕様に設計変更しています。※費用がプラスになりますので注意!
これ、結構事前の段取り(主に加工指示)が大変になります!

仕様はと申しますと、75㎜のスタイロFGを2層の施工になります。

1層目が垂木間(内断熱)2層目は垂木上(外断熱)とし


合計150㎜の断熱層をつくり
断熱材熱抵抗値:3.2㎡・K/W(75㎜)+3.2㎡・K/W(75㎜)=6.4㎡・K/Wとします。
(参考:天井断熱(セルロース250㎜)の場合で、断熱材熱抵抗値:6.28㎡・K/W)
これがすんなり終わるまでは、設計した身としては結構ストレスかな (笑)

屋根断熱の時とちょこちょこ細工が変わる工事なのですが、今回その話は置いておいて
ちょっとした拘りとしては1層目の断熱材をピンで受けない事にしています。


ピンで引掛けるのは、それっぽい施工なのですが・・・
貫き板で受けてしまった方が良いと個人的には思っています。
まぁ、自己満足です!
自身がどういう空間を希望するかに依り天井断熱や屋根断熱と工事内容は変わります。
建築確認後や材料の段取り後には恐らく変更が叶わない事が殆どかと思いますので
家づくりをされる際には良くお打合せくださいね。
以上、天井断熱と屋根断熱のお話しでした。
~ 建築部一号 ~
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