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墜落制止用器具のお話し

2022年1月2日からフルハーネス着用が義務化されましたが

皆様現場で着用されていますか?使えてます??


今まで使われていた「胴ベルト型安全帯」の使用が一部不可になり、代わりに新規格に則った「墜落制止用器具(フルハーネス型安全帯)」の着用が義務づけられました。


フルハーネス 講習
講習風景

当時はコロナ渦で講習を中々受けられなかったり、受講しても器具の製作が追い付かず購入が半年後であったりなど・・バタバタだったのを思い出します。結構な出費だったな・・


フルハーネス 大工
なんか嬉しそうなんだけど・・

木造の現場では上棟時から着用する事になりますが、当初中々職人さんは着用してくれませんでした・・


なんか先陣切って着用するのが皆恥ずかしいらしく、無理に着用させても「初めに写真だけ撮れば問題ねーだろろろう!」といって脱いでしまったり「空調服がハーネス対応じゃないので着用できません!」とか様々な言い訳がありました。


まるで教師と生徒の会話です!💦






元々野丁場しか知らなかった私には理解できないのですが、何故か木造の現場ってヘルメットの代わりにタオル被ってる人の割合が多いので仕方ない事なんですかね-。


命を粗末にしてはいけません!!


設計の私は(現場監督も兼任だけど・・)意地でも1人で着用し続けました。

特に使用頻度の多い大工の皆さんには購入補助もさせていただきました。

その甲斐があってか未着用者「ゼロ」にまで成長しました!


上棟 三陽不動産 大工
三陽不動産 上棟風景

職方の皆様ご協力感謝致します!


大工 墜落制止用器具 フルハーネス 腰袋

しかし、数年現場で着用して気付いた事があります。


1)職方は腰袋・道具に加えフルハーネス

  の重量が加わり体に負担がかかってい る事。

2)フルハーネスが股部の可動域の妨げに

  なり動きが悪くなる方がいる事。

3)上棟作業時には使っていられない事。

  ※フックを掛ける間もなく忙しい!


です。実際に作業してみると分かります。


万が一墜落した際に着用していなかった場合を考えると着用させるしかないのですが

着用させた事に依るリスクも正直感じています。


それもあり、着用させてからの現場では特に職方の疲労を読み取る様に努めています。

「今日は屋根まで終わらせろぉ~!!」とか絶対言いません(笑)

だいたい危険を感じるのが午後なので、その時に判断する様にしています。


資格
トランプみたい

受講する事により得られる資格は色々あり

それらは驚くほど簡単に取得できます。

講習後の試験なんてとてもお粗末です。


なのに結構な重責を担うものが多い気がします。


何か問題が起きた時に「有資格者のおまえが悪い」と問うのであればもう少し時間をかけた実地講習(危険回避)を伴うべきかと思います。


正直、私は未だに上棟時のフルハーネスの使い方の正解がわかりません・・


悩む現場監督
AIに画像を作らせてみた(笑)

製造年月日よりフルハーネス(ベルト)は3年、その他(ランヤード部)については2年で交換することが推奨されているらしいので、ボチボチまた結構な出費が生じそうです😿


以上、墜落制止用器具のお話し でした。


~ 建築部1号 ~

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