築20年のお宅に断熱も兼ねた防蟻断熱リフォームを行いました。以前もこのページに書きましたが、現在埼玉県には、ヤマトシロアリのほかにもイエシロアリの被害報告が増えています。
また、数は少ないですがアメリカカンザイシロアリの被害報告もあります。そんなシロアリから家を守るためには、当社ではシロアリが入る隙間をすべてチアメトキサムという薬剤の入ったもので埋めていきます。(防蟻有効成分のチアメトキサムは経口・経皮投与の毒性値をもとにした急性毒性の区分としては食塩や砂糖、エチルアルコールと同じ劇物・毒物非該当となります。 )
まず、基礎の立上りのコンクリート部分をむき出しにして、そこへ発砲系の断熱材(薬剤入り)を薬剤入りボンドで張り付けていきます。この時断熱材にボンドを日の字型に塗り隙間を作らないようにします。排水管などが基礎から出ている場合は、その部分をくり抜き隙間に薬剤入りのコーキングを充填します。
24時間の硬化時間を置き発砲系断熱材の上から基礎巾木を専用のモルタルで仕上げていきます。この防蟻リフォームは雨や水分に弱いホウ酸系のシロアリ駆除剤より長期間にわたって(10年以上)効果が持続していることが実際の試験地でも確認されています。
有名断熱メーカーが発売している防蟻用断熱材では、薬剤の撹拌が十分ではなくマーブル状になっていたらしく薬剤の含まれていないところからシロアリが貫通させて土台部分に被害をもたらせていました。
ですので、私が今回防蟻用の建材を選ぶときに、実際に開発者の意見やその他いろいろな詳しい方に話を伺い、試験地にも足を運び確かなものを選びました。ここまでシロアリ対策に重点を置いているわけは、20年前に当社で建築していただいたお客様の一部に実際にシロアリ被害を出してしまったからです。
二度とシロアリ被害を出さないために10年前よりいろいろな対策をとってきましたが、今回採用したこの工法はさらに効果的なので今まで以上に信頼できるものになっております。これまで以上に安心して暮らせるように確かなものを選定します。
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