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風に強い家

台風被害
台風15号の被害発生から2週間がたった千葉県鋸南町(23日午後)=共同
台風や暴風雨から大切な家族を守るためには、それなりの対策が必要です。瓦でもガルバリュウム鋼板でもその他でも風で飛んでしまうような作り方を今でも日本の建築では平気でおこなわれています。作るときに屋根材の下地になる部分の作り方が非常に重要です。
桟木
瓦の下地は、一般的に上記のような状態に作ります。とても一般的ですし、数年前まで当社でもこの方法をとっていました。しかし、長い年月(20年程度)すると桟木が腐り始め釘も効かないような状態になります。また、上記の緑色のシートがルーフィングといわれるものですが、これも耐用年数が15年程度のものが今でも多く使われています。
再生ポリスチレン桟木
桟木を再生ポリスチレン製のものにすることで、腐りにくく耐用年数を延ばすことができます。現在の当社の仕様です。2018年の台風21号の被害は、桟木の腐りから棟板金が風で飛ばされたものがとても多くあったことから、昨年より仕様変更しました。防腐処理された木材と比べ腐りにくさは勝りますが、膨張率は、木材のほうが勝ります。ただ、膨張率より風で飛ばない構造を採用したかったからです。
30年高耐久ルーフィング
当社のルーフィングは、耐用年数30年といわれる田島社製のニューライナールーフィングを使っています。従来製のものに比べ値段は2倍ほどですが、防水層の寿命が倍になれば安いと思いました。
高耐久改質アスファルト合成繊維不織布防滑ステープル留め(メーカーHPより)
改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に他の追随を許さない、最高級の品質を誇る下葺材です。改質アスファルト層を不織布と原紙で挟み込むことで、改質アスファルト本来の性能を十二分に発揮します。 表面に防滑特殊塗料を使用しているため、防滑性に優れています。
Pカラー
現在の日本の屋根に多く使われているルーフィングはPカラー/PカラーMです。耐用年数15年程度といわれています。

JIS A 6005 アスファルトルーフィング940 適合品ステープル留め(メーカーHPより)
勾配屋根に使用される屋根下葺材として、圧倒的な実績を誇る汎用ルーフィング。表面塗装により、墨打線がくっきりと見え、夏場のベタつきを抑えます。PカラーMは積雪寒冷地用として、Pカラーに改質材を混入し、低温時での立上り折れ防止や釘穴シール性の向上を図っています。
​風速60mの台風にもビクともしなかった煉瓦積みの家
煉瓦積みの家は、石垣島、宮古島、沖縄本島でも着実に棟数を伸ばしています。戦後コンクリート住宅が主流になったのですが、この数年煉瓦積みの家がその強さが実証され少しずつ定着しています。
​風速80mの台風にもビクともしなかった瓦屋根
現在この工法を採用するかどうかは検討中ではあるのですが、オプションという形で採用をしようと思っています。なぜなら関東平野は最大風速が60mを超えたことがないのとコストアップにつながるからです。瓦と相性がよいようなので、17坪程度の屋根であるなら70万円ほどの追加になります。
ポリフォーム工法​の詳しいページへ
ちなみに過去日本で吹いた最大瞬間風速は昭和41年宮古島に上陸した台風の85mだそうです。ここまでくると竜巻ですね。ポリフォーム工法は、アメリカフロリダ州で瓦屋根にする場合、この工法を用いないといけないそうです。
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